「売り手市場」の保育士求人事情
保育士の慢性的不足によって、昨今保育士の需要が高まりを見せています。これは保育士になりたいと思っているかたにとって「売り手市場」の状況です。
厚生労働省が発表しているデータによると、令和2年7月時点における保育士の有効求人倍率は2.29倍。
これはつまり、1人の保育士につき約2件の仕事があることを意味します。
保育士の有効求人倍率は例年通り高い水準を維持しており、平成26年からずっと上昇しています。
他の業種と比べても特に保育士は「売り手市場」であり、一般的に仕事を選べる立場にあるのです。
保育士求人のエリアによる格差
保育士求人は売り手市場だと申しましたが、地域やエリアによる格差はあります。エリアによって子どもの人数の割合が異なるからです。以下の格差を踏まえて保育士求人を探すようにしましょう。
有効求人倍率の格差
全国的に見れば売り手市場ですが、実のところ地域によって倍率には大きな差があります。令和2年7月時点、もっとも有効求人倍率が高いエリアは大阪で3.51倍。逆にもっとも低いのは山口県で1.14倍です。
求人サイトの掲載情報の格差
通常はどの求人サイトであっても、同じ保育園であれば掲載されている情報にさほど違いはありません。しかし、サイトごとに地域の取扱数には差があるため、公開されている求人数や非公開求人数が違ってきます。
ご自身が働きたいエリアの情報がどれくらいかは、その求人サイトに問い合わせてみるとよいでしょう。
保育需要の高まりによって、保育士は売り手が有利な状況が続いています。
ご自身の求める待遇、働きたい環境、雇用条件と照らし合わせて比較・検討し、あなたのためになる職場を見つけてください。