宅地建物取引士の資格とは
「宅地建物取引士」という名前は聞き慣れないけど、「宅建士」なら耳にしたことあるという方も多いのでは?
宅建、宅建士とも呼ばれる宅地建物取引士は、宅建試験に合格して取得できる国家資格です。
宅建士の資格を保持している人は、宅地建物取引業者で働くことができます。
「なにそれ?」と思ったかもしれませんが、平たく言えばこれ、不動産会社のことなんですね。
不動産の売買を行うときには、高いお金のやりとりが行われますよね。
一生に何度もないような買い物ですので、お客さんのほとんどが不動産取引に関する経験もなければ、専門的知識も持っていません。
何も知らずに不当な契約をさせられてしまうと、大きな損害を被る可能性があります。
そのような被害を出さないために、不動産取引について必要となる情報をお客さんに説明する役割を担っているのが宅建士になります。
しかも、その説明をする業務が許されているのは宅建士だけとなりますので、就職や転職に有利な国家資格と言えそうですね。
宅地建物取引士の資格取得でなれる職業
先に説明してしまいましたが、宅建士の資格を持つ人は主に不動産業界で働くことになるでしょう。
不動産業界にもいろいろな分野があります。
基本として宅建士は不動産売買の取引業務を行いますので、住宅の販売や会社が保有する土地・マンションの販売に関わる仕事になります。
不動産仲介ビジネスなら、賃貸物件を紹介したり、土地や建物の売買の仲介を行う業務もあるでしょう。
または、不動産投資関連の分野なら、土地やアパート、マンションによる資産運用のアドバイザーとして働くこともできます。
あるいは不動産会社の業務の一貫として、マンションのメンテナンス計画や入居者のクレーム対応といった不動産管理業務もあります。
宅地建物取引士の資格の魅力
宅建士の資格を持っていると、不動産業界における就職や転職がしやすいばかりではなく、独立開業も夢ではありません。
不動産会社の役職にだって就ける可能性がありますので、キャリアアップしたい方にピッタリな資格と言えるでしょう。
実は、不動産業界はもちろん、宅建士の資格は金融業界にも生かすことができるんですよ。
建築と金融、一見何の関係もなさそうに見えますが、実は銀行や信用金庫の融資業務において、担保となる不動産に関する知識や査定力が必要となるためです。
このように、活躍できる場はたくさんありますので、宅建士の資格を取っておくのも悪くないと思いませんか。
宅地建物取引士の資格の取り方
宅地建物取引士の資格を取るには、まずは宅建試験に合格することが第一条件です!
ですが試験にパスしてもすぐになれるわけではなく、次に登録をする必要があります。
実は、登録条件として2年以上の実務経験があること、または登録実務講習を修了することのどちらかが求められます。
宅建士の資格は、不動産業界のみならず、他の業界でもおおいに役に立つ資格ですので、ぜひチャレンジしてみてください。